１００円ショップで材料が揃う傘ラジオ（メロディカード検波ラジオ）

たわしダイオードラジオに代わる日用品ラジオが欲しい！

傘ラジオは、とにかくできるだけ日用品で部品を作ってみようというところから出発しました。 その一つの形は「たわしダイオードラジオ」です。 これは傘ラジオを始めた初期の段階で既に作っていて、同時にこれらに関連する様々なことを試みていました。
現在、実施しているビニール電線、ゲルマニウムダイオード、クリスタルイヤホンを使う方式は、イベントの為にやりやすくしただけのことです。日用品でラジオを作ろうと言っておきながら、この部分は秋葉原じゃなきゃ買えないじゃないか！　その点はいつも引っかかっているところです。
とは言え、たわしダイオードはダイオードの状態を安定に維持するのが難しく、イヤホンもロッシェル塩を葡萄から抽出するにはまだまだ調べることが多く、時間がなくてなかなか取り組めません。電子部品じゃないものを電子部品にする試みは魅力的ですのでこれからも続けますが、中継ぎのようなものも欲しいなと感じるようになりました。

今回は、「身近にあるラジオとは無縁のものを使ってラジオを作る」という風にハードルを下げてみました。 注目したのは、メロディカードです。人から貰って持っているけど、意外に邪魔者扱いされていませんか？ピロピロうるさいですものね。
今回ご報告致しますのは、イヤホンとダイオードの代わりにメロディカードを使ってみよう、という試みです。
たわしダイオードよりはるかに再現性が良いので、これなら「作ってみませんか？」とお薦めできます。
何をやるか簡単に紹介します。
メロディカードを分解するとＩＣチップの載った基板やセラミック発音体、スイッチなどが現れます。この中でセラミック発音体をイヤホンにするというのは既に報告済みです。これのパートUも報告しますが、今回の目玉はなんと言ってもダイオードの方です。
メロディカードのＩＣチップに注目しました。中身は当然わかりません。しかし、わかっていることが一つあります。ＩＣの入出力には回路を保護する為のダイオードが入っているということです。これを利用しようというのが今回の日用品ラジオです。
結果を先に申し上げますと、ゲルマニウムダイオードと比べ何の遜色もない（当たり前といえば当たり前ですが）試聴結果となりました。

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